Feb, 2020 読書日記まとめ
今年は閏年で2月が一日多かったのですが、春休みが1日延びたと考えられれば得をしたわけです。
それにしてもなぜ2月に日が延びるのかといえば、諸説あるとも、それどころか不明というのが定説だそう。
それでも強引に探せば見つかるもので、ローマ帝国の暦のせい、というのがかなり有力。
ローマの暦では今の2月が1年の最後の月に当たったのだそうです。
だから最後を一日延ばすことにしたというもの。
俺はこの知識で納得したいと思います。はい。
今月はそこそこ本を読んだのでランキングを作るのが難しかったのですが、圧倒的ベストがひとつあるので、それ以外はまあどんぐり云々ということで。
あと、別に今月発売したやつばかりでは当然ないので、ご了承願います。
1位 イラハイ
久しぶりに怪物作に出会いました。
アマゾンで中古で買いましたが、見事に当たり。
自分はファンタジーは苦手にしていましたが、架空の帝国の興亡というので手に取ってみた。
別に興亡史って感じでもない。むしろ笑い転げる感じ。
読んだのは上旬、というか2月1日だったと記憶してますが、圧倒的首位。
自身のオールタイム内でもトップ10に食い込んできた。
このレベルは年に1冊出会えるかどうか。
今年度が終わる前に出会えてよかったです。
2位 スチーム・ガール
- 作者:エリザベス・ベア
- 発売日: 2017/10/21
- メディア: 文庫
百合SFとして読めば快作。
アクションものが好きな人にもおすすめはできますが、かなり個人的嗜好が強いのでなんとも。
3位 破壊された男
- 作者:アルフレッド・ベスター
- 発売日: 2017/01/07
- メディア: 文庫
崇拝するベスタ―の作品。
本棚から出てきたのですが、なぜか半分ほどしか読んでいなかったことが判明。
急遽最初から読み直した次第。
近未来もののサスペンスでは、今まで読んだ中で一番面白かったですね。
といっても近未来のサスペンスって、アニメのパトレイバーとサイコパスが出てきてから、どうにも小説では楽しめなくなってしまって。
それでも首位に来るのには、ベスタ―の圧倒的な才能を感じます。
ベスターは本当に天才という言葉が似合う。
4位 スキズマトリックス
- 作者:ブルース・スターリング,小川 隆
- 発売日: 1987/12/01
- メディア: 文庫
ごりごりSF。
人類の未来を描いた話。
身体をサイボーグにする機械派と、元来の身体をいじるべきだという工作者が対立する未来史。
筋金入りのSFオタクしか楽しめない代物なので、これも個人的嗜好が強めとして、おすすめはできないかも。
ただ、ジュンク堂限定復刊の激レア本なので、少しでもSFに興味ある人は今すぐ買っておいてください。
自分の見たところ、大きなジュンク堂ならまだ結構残ってました。
5位 戦争と平和 1(新訳版)
- 作者:トルストイ,レフ・ニコラエヴィチ
- 発売日: 2020/01/08
- メディア: 文庫
名作古典の翻訳で知られる光文社の新訳版。
自分は前の、新潮文庫の方が好きでしたが、読みやすさは断然こっちですね。
でもそれは注釈が多く、詳しく載っているからという意味。
わざわざ読んでいる途中に邪魔してくるように思う人もいるだろうし、あるいは自分で調べるのが好きって人もいるでしょうから、読みやすければいいってものでもない。
特に戦争と平和はもともとが難しく、つまり難しいのを読むのが好きという人が読みに来るわけですから、なおさら新潮の方が評判はいい気もしますが。
ただそもそも、海外の名作古典は翻訳の読み比べというのも楽しみですから(むしろその方が多数派)、読んで損はないですよね。
そして今回は1巻が出たということで買いましたから、作品全体に関しての評価はほとんどありません。
つまり文章と1巻だけの楽しさの評価だけ。
全6巻とのことですし、なにより古典と現代作品を比較する方が不公平ってものです。
ということで今さら焦って読むものでもないので、興味あって暇なんだったら手に取れば、くらいで。
まとめ
読書もすればするほどいい本が見つかるってもんです。
このランキングは本当に、普段の月なら首位をとっていてもおかしくないレベルの作品ばかりですね。
春休みはたくさん読めますから。
来月もそこそこ読めそうなので、イラハイほどのものは見つからないでしょうけど、頑張って読みます。