いろいろ読んだ2
存外たくさん本を読めたので、ここで久しぶりに紹介します。
作品履歴
1,すべての男は消耗品である。最終巻
- 作者:村上 龍
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 単行本
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かなり有名なエッセイ。
だから小説ではないのだけれど、いかんせん面白いのだから素晴らしい。
これは1巻からすべて読んでいて、ようやく最新巻も読めたと大満足。
でもよく見たら最終巻らしくて、終わっちゃうと本当に残念だし、もっと続いてほしかった。
しかし小泉純一郎も、人気のあるうちに退くのがいいと言っていたし、たしかに人気がなくなってから終わるのでは情けない気がしないでもない。
にしてもこれ、男尊女卑だという評価を目にするが、これはなんというか、むしろ男尊というよりも、男の負け惜しみを書いたものだろう。
あるいはこう評価するのは、読者が女だからなのか、そうなのか。
それならそんな女は、このエッセイの表現になぞらえて、銃殺すればいいのだと、俺は思うね。
2、あなたの人生の物語
- 作者:テッド・チャン
- 発売日: 2003/09/30
- メディア: 文庫
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いまさら読むものでもない大傑作。
SFファンでもない人だって知っているのだし、何をいまさら読んでいるのかと聞かれれば、理由は大きく分けてふたつ。
ひとつ、つい2ヶ月前にテッド・チャンの新刊「息吹」が出たこと。
この17年ぶりのチャンの新刊
(チャンは超寡作だが、作品はすべてなにかしらの賞をとるような天才なのだ)
によって、チャンが再注目され、この本が本屋にまた並び始めたのを見かけたこと。
ふたつ、最後の方の短編を少し読み残していたこと。
しかし短編は、とくに短編集では、ひとつずつつまんで読むというのはやめた方がいい。
短編は単体では評価しづらいのだ。
だから短編をより楽しみたいのなら、同じ作者の短編を同時に何個も読むのがよくて、そのために短編集がある。
さらには短編集には読む順番というのがあって、本で配置された順に読むのがベストになるよう、編集者が配置した上で、作者が書き加えているのだ。
だからまた最初からすべて読んだ。
彼らの努力を無駄にしてはいけないし、買った本は買った分だけしっかり楽しみたい。
めちゃくちゃ面白かった。
3,タイタンのゲーム・プレーヤー
- 作者:フィリップ・K・ディック
- 発売日: 2020/03/05
- メディア: 文庫
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3月に出た新刊。
しかし実際は新版でしかなく、翻訳すら変わっていない。
まあ大作家のディックだから、それでいいのだ。
俺は読んだことなかったし。
しかしさすがディック。
あいかわらず訳分からん。
めちゃめちゃ面白かったけど。
エンタメとしてはわかりやすいのがいいね。
4,ひらいて
- 作者:綿矢 りさ
- 発売日: 2015/01/28
- メディア: 文庫
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女性同士がいちゃいちゃするシーンがあると聞いたから挑戦した。
だめだ。
俺には日本製の純文学がわからん。
何がおもろいんだこれ。
でもいい文章ではあった。
あと、女性のシーンはほとんどなく、百合ではないです。
百合の守備範囲が広い俺が言うのだから、間違いない。
ただ、現代の文学では売れないジャンルである純文学の中では、一番の売れっ子といってもいい綿谷りさの小説なので、おすすめ度は高めにしてあります。
さらには百合好きに朗報。
数ヶ月前ですが、綿谷氏の最新刊として「生のみ生のままで」を上梓されています。
- 作者:綿矢 りさ
- 発売日: 2019/06/26
- メディア: 単行本
- 作者:綿矢 りさ
- 発売日: 2019/06/26
- メディア: 単行本
これ、ガチの女性同士の恋愛を書いた純文学だそうなんですよ。
しかし、ううん、俺はレズビアンは苦手だったり。
とくに綿谷りさって、純文学のくせして、文学性よりキャラクターで売ってるイメージなんだよな。
そして綿谷りさの書くキャラって、どろどろしてる悪ガキで、性格最悪の、女が好きそうな女性って感じなんだよな。
俺は根っからの男で、好みはクールで知的な大人の女性だし、そうでなくても男ならみんな好きな、かわいいきゃぴきゃぴした女の子の方が好き。
ううん、だから俺は読む気がしないのだが、まあ読んでおいて損はないでしょう。
百合好きは女同士ならなんでも好きだと勘違いしている輩も多いし、一度は苦手な女同士も読んでおくべきだよ。
まあ百合とか好き嫌いとかを抜きにしても、読書好きとして、現代の純文学はぜひ読まれてほしい。
たとえ好みじゃないとしてもだ。
まとめ
なんだかジャンルがバラバラで、すごいことになった3月でした。
とくに純文学なんかそうそう読まないから、そして綿谷りさも読んだことなかったから、やっぱりそれが新鮮。
残り4日もがんばろ。