読書家のための偏見作品紹介

主に小説の紹介、書評で人生を設計したい

2020-02-02から1日間の記事一覧

<書籍紹介>平和ボケした日本人へ、戦争の対義語は平和ではない「戦争と平和」

ようやく出ましたね。 「戦争と平和」の新訳。 実に十五年ぶりとのこと。 自分が読んでいた新潮文庫の工藤精一郎訳のやつで、かなりいい訳だという印象だったんですが、やはり海外古典ならではの訳比べという楽しみを経験しておかないと損ですよね。それに光…

<書籍紹介>戦争はときとして、社会と個人を根本から変え得る「太陽の帝国」

最近に発売された書籍から。ほんとうはそれが作品紹介ブログの仕事なんですけどね。 そしてこれは新約決定版ということで、旧約を読んだことがない方にもおすすめ。 二十世紀の英文学の傑作を紹介します。 作品紹介 1, 終末的世界観 2, あらすじ おわりに 作…

<書籍紹介>日常が退屈なんじゃない、退屈なものを日常と呼ぶ「日はまた昇る」

毎日な退屈を変えてくれる…………誰でも理解できるはずの、あまりに単純に羅列する文字列で………… それが読書であり、ヘミングウェイの矜持。 同じ車両に揺られるサラリーマンでもないのに、あるいは毎日が刺激的なはずの若者なのに、退屈な日常を描いた本を楽し…